最終更新日: 2021-11-24
「ワイヤー矯正の費用や期間は?」
「マウスピース矯正とどちらを選べばいいの?」
そんなよくある疑問を、歯科医師の先生たちに聞きながら解説しました。
ワイヤー矯正とは、どんな矯正ですか?
ワイヤー矯正は、動かしたい歯に引っかかりをつけて、その引かっかりをワイヤーで引っぱって動かしていく方法です。
なるほど。
ワイヤーを通して継続的に引っ張ることで、歯を理想の位置に動かします。
どんな特徴がありますか?
主な利点としては、
というものがあります。
歯の位置を細かく調整とはどういうことでしょうか?
歯を動かしていくと、この歯をもう少し右にずらしたいとか、高さをバチッとそろえたいとか要望が出てきたりします。
そういった細かな要望を実現しやすいという特徴があります。
デメリットはありますか?
デメリットは、
ですね。
表・裏という話も出ましたが、ワイヤー矯正の種類をおしえてください
一番わかりやすい分類として、ワイヤーを通すのが歯の表側か裏側(舌側)かというものがあります。
表側は裏側に比べて、
という特徴があります。
逆に裏側はどうですか?
表側に比べて、
といった特徴があります
表側・裏側の二種類だけでしょうか?
大きな分類はそうです。
表側矯正では、ホワイトワイヤーと呼ばれる目立ちにくいワイヤーを使うこともできます。
かなり目立ちにくくなるんですよね。
はい、ただ素材によっては途中で白く塗っているコーディングが剥がれることもあるので、希望される方は先生に相談してみてください。
すこしマニアックですが、他にもワイヤー矯正の一種としてデーモンシステム(セルフライゲーションシステム)と呼ばれるものがあります。
デーモンシステムですか。
はい、デーモン博士が考えたので、デーモンシステムと言います。
変わった名前ですよね笑
少し驚きました笑
詳細は省きますが、歯につける引っ掛かりとワイヤーの摩擦を小さくしていたワイヤー矯正です。
デーモンシステムは痛みが小さかったり治療期間が短かかったりという話もありますが、研究では証明されておらず何とも言えない状況です。
そうなのですね。
はい、その代わりに歯の位置の細かい調節が、他のワイヤーに比べて苦手です。
なるほど。大きな分類としては表側のワイヤー矯正に含まれるのでしょうか?
そうですね。
※参考論文
ワイヤー矯正の費用はどのくらいですか?
奥歯まで動かす全体矯正であれば、
が相場です。
デーモンシステムは、通常の表側矯正と同じ値段帯のことが多いです。
裏側の方が高いですね。
高い技術力が必要なので、どうしてもそうなりがちですね。
目立ちにくいホワイトワイヤーを利用した場合は、プラスで3~5万円ほどかかる場合が多いですね。
前歯だけを動かす部分矯正であればどうですか?
部分矯正の場合は、
くらいが相場かと思います。
期間や痛みはどうですか?
期間は、
が目安です。
痛みはどうでしょうか?
痛みはどの方法でも変わらず、とくに最初は結構痛いです。
やっぱり痛いんですね。
そうですね。特につけはじめは痛いと思います。
でもだんだんと慣れてきますし、特に痛みが強い場合には痛み止めを多くの医院で提供しています。
なるほど。
矯正はどの方法でもある程度痛いですが、歯並びを整えるために必要なステップだと思って頑張りましょう。
最近は透明なマウスピース矯正をよく聞きます。
マウスピース矯正とワイヤー矯正を比較するとどうでしょうか?
どちらも一長一短があります。
価格については部分矯正であれば安い順に
1. 裏側矯正
2. マウスピース矯正
3. 表側矯正(ホワイトワイヤー)
4. 表側矯正(その他)
の順に見えづらいです。
裏側が一番見えづらいんですね。
裏側は本当に見えないです。マウスピースもかなり目立ちづらいです。
価格については部分矯正であれば安い順に
1. 表側ワイヤー、マウスピース矯正(格安ブランド(※))
2. マウスピース矯正(インビザライン)
3. 裏側ワイヤー
の順かと思います。
※最近出てきた前歯などに特化した費用が安いマウスピースブランド
表側ワイヤーと格安ブランドは同じくらいなんですね。
だいたい同じくらいになることが多いかと思います。
全体矯正だと安い順に、
1. 表側ワイヤー
2. マウスピース矯正(インビザライン)
3. 裏側矯正
の順です
通院回数はどうでしょうか?
通院回数は、
です。
マウスピースは通院頻度が少ないんですね。
マウスピースは最初に治療計画の全体を設計するので、通院頻度を減らせます。
ただし、1日20時間の目安を守らないと計画からどんどんズレていくので、その場合は細かな通院が必要になります。
歯並びの状態や症状によって、利用できる矯正方法が変わるのでしょうか?
はい。
まず、格安のマウスピース矯正は前歯しか動かせないので、奥歯を動かしたりかみ合わせを整えることはできません。
そうなんですね。
はい。
歯を抜いて大きく歯を動かす場合は、マウスピース矯正では適応できないことが多いです。
なるほど。インビザライン(有名なマウスピース矯正装置)でも難しいんですね。
そうですね。
ワイヤー矯正であれば、表側でも裏側でもほとんどの症例で適応可能です。
その他に、治療期間などで違いがありますか?
治療期間は、治療法の違いというよりは症状によってそれぞれなので、あまり違いは無いかと思います。
ありがとうございます。
この中からどうやって自分にあった矯正方法を選べばよいのでしょうか?
どの方法にも一長一短があります。
例えば、意志力が弱いならワイヤー矯正がおすすめですし、仕事の都合などで絶対に目立たず矯正したいなら裏側ワイヤーかマウスピースがおすすめです。
ぜひ信頼できる歯科医師に一度相談してみてください。
ワイヤー矯正はどんな人が向いているんでしょうか?
そうですね。
中〜強度の歯並びの問題を抱えている方、かみ合わせもカッチリと矯正したい方は、基本的にワイヤー矯正をおすすめすることが多いです。
少し目立っても良いなら、表側矯正が安めでおすすめですね。
最近はマスクをしているので、目立ちにくいし表側でも良いかもですね。
逆に、職業上などの問題で矯正しているところを見られたくない場合は裏側矯正がおすすめです。
矯正治療は、近年開発されたマウスピース矯正によって誰でも気軽にできるようになった上に、治療中の見た目に支障がなくできるようになりました。
しかし、全ての症例でマウスピースが適応ということではありません。最終的な治療のゴールを担当医としっかりと相談した上で治療を開始することをオススメします。
いかがだったでしょうか?
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