最終更新日: 2021-11-30
「矯正の相場ってどのくらい?」
「分割払いってできるの?」
「どうすれば安く抑えられるの?」
そんな疑問を抱えていませんか?
矯正の費用に関して正しい知識が無いと、
する可能性も....
今回は、そんな矯正費用についてのリアルなお話を、現役の歯科医師の先生たちに聞きながら解説しました。
費用まわりで悩んでる人はぜひ一度確認してみてください。
矯正の料金は、いくらなんでしょうか?
歯科矯正は自由診療なので、料金は各クリニックが自由に設定できます。
そのため一律の料金はないんですよ。
そうなんですね!
医院が自由に決めているんですか?
そうですね。ただし目安というものはあります。
具体的には
に収まることが多いです。
なるほど。やっぱり安くないですね...
部分矯正と全体矯正というのは何でしょうか?
部分矯正は、主に口の前側の歯だけを動かす矯正で、
全体矯正は、かみ合わせも含めて歯ならび全体を動かす矯正です。
なるほど。矯正する範囲に応じて、値段が変わってくるんですね
そのとおりです。
他にも矯正装置の種類によっても値段が変わります。
全体矯正の中では、だいたい以下の料金が目安です。
矯正の方法によって、かなり違うんですね!
部分矯正ではどうですか?
そうなんですよ。
部分矯正の料金の目安は以下です。
裏側ワイヤー矯正: 40~60万円
※ 自社調べ
※ 参考
矯正料金が高い理由は、自由診療だからというのが大きいです。
虫歯などは保険がきくので、実際にかかる料金の3分の1しか払っていません。
しかし、ほとんどの矯正治療は保険適用外なので、全額を支払う必要があります。
結構大きな額ですけど、何にお金がかかっているんでしょうか。
基本的には矯正装置を使った治療費です。
ただし、医院によっては直接の治療費以外にもお金がかかる場合があります。
「当初HPで見たものよりお金がかかってしまった」とならないように、内容を確認してみましょう。
ぜひお願いします!
矯正でかかる可能性がある費用を一覧にしてまとめました。
種類 | 費用 |
---|---|
①相談料 | 0~5千円 |
②検査・診断料 | 0~3万円 |
③矯正装置代 | 10~60万円(部分)、60~120万円(全体) |
④(追加の矯正装置代) | 0~20万円(追加費用は0円が多い) |
⑤調整料 | 0~5千円(1回あたり) |
⑥保定装置(リテーナー)代 | 0~5万円 |
お口の中を見て、「どんな治療法が良いか」「どのくらいかかりそうか」を相談するときの費用です。
だいたい5千円程度ですが、無料の医院も多くあります。
実際にレントゲンやCTなどを撮ったり、治療計画を立てたりするための費用です。
2万円ほどかかる医院がほとんどです。
矯正装置をつけるための料金です。
部分矯正で10~50万円、全体矯正で80~120万円の医院が多いです。
途中で装置が追加になったり、予定より治療期間が長くなったりした場合に発生する可能性があります。
格安ブランドのマウスピース矯正では枚数制限がある場合がほとんどで、最初に決めた枚数で満足できない場合は追加で費用が発生します。
インビザライン(※)などのマウスピース矯正では、追加作成で費用が発生しない場合が多いです。
※インビザライン: マウスピースの種類の一つ。矯正完了までで値段が決まっていることが多い
矯正期間中の、歯の動きに応じて装置を調整するための費用です。
1回5千円の医院が多いですが、マウスピース矯正では無料で行ってくれる医院もあります。
大体、月に1回程度は調整のために通院することが多いです。
歯を動かすための矯正が終わったあとも、後戻りしないための装置を装着する必要があります。
この装置を保定装置(リテーナー)といい、この料金が0~5万円(上下あご用)かかることがあります。
いろんな費用があって混乱してしまいますね。
そんな方には、トータルフィー制の医院もオススメです。
「トータルフィー」ですか?
トータルフィーとは総額方式という意味です。
治療開始後の料金(上記の③④⑤⑥の料金)をまとめて表示してくれます。
トータルフィーで80万円なら、治療期間が伸びたり、追加で装置が必要になったりしても、基本的に80万円のままです。
それは安心ですね!
トータルフィーを導入していない医院に行くときは、総額でいくらか、治療が伸びたらどうなるかを事前に聞いてみるといいでしょう。
矯正って数十万円かかりますよね。
そんな大金を一度に払うのは大変ですよね。
そのために多くの医院では、分割払いという制度があります。
分割払いにも種類があるので、どんなものか表で説明しますね
分割方法 | 利率 | 分割回数 |
---|---|---|
院内分割 | 0% | 治療期間に応じて(3~24回) |
デンタルローン | 3.8%~9% | 最大10年(~120回) |
クレジットカードローン | 14.5~18% | クレカ会社による |
※ 利率は目安です
利率0%のものもあるんですね!
はい、利率が0の院内分割ができる医院では積極的に利用していきましょう。
院内分割を利用すると、大体月々のお支払額はいくらくらいでしょうか?
80万円の矯正だと、月の支払額は約3.3万円です。
(2年間で無利子で24分割の場合)
月々の支払額をもっと下げたい場合は、デンタルローンを利用すれば月々1万円以下に設定することもできます。
治療品質を落とさずに、矯正料金を安く抑える方法はないでしょうか?
そうしたい気持ちはよくわかります。いくつか方法をご紹介しますね。
同じ全体矯正でも、一般的に
表側矯正 < マウスピース矯正(インビザライン) < 裏側矯正
の順に高くなります。
表側矯正だと目立ちやすいですが、マスク着用時の今であれば気になりにくいかと思います。
うまくメリット・デメリットを掴んで、矯正装置を選びましょう。
軽度のすきっ歯やガタガタであれば、部分矯正でも矯正可能な場合があります。
無理に部分矯正をすると、逆に出っ歯になったりいつまでも矯正が完了しなかったりとトラブルが生じる恐れがあるので、歯科医師の先生に相談してみましょう。
治療費が安いだけだと技術に不安がありますが、治療費がある程度安く評判も良い医院をうまく探して費用を節約する事もできます。
治療目的で矯正を行う場合は、医療費控除を申請すれば5~40%ほど返還される可能性があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
いかがでしたか?
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子どもの場合も、大人と同じような料金なのでしょうか?
子どもの矯正の場合は、料金が少し異なります。
まず、子どもの矯正には大きく分けて2種類の治療があります。
2期治療: 主に13歳以降の永久歯が生えそろった後に行う矯正
全部永久歯かどうかで分類されるんですね。
そのとおりです。
1期治療は、あご骨の発達などを制御して、歯がキレイに生えそろうための土台作りをする治療です。
準備的な治療ということですね。
はい、1期治療だけで、永久歯の歯並びがキレイにそろう場合もあります。
ただ、そのまま2期治療(=通常の成人矯正と同じ)に移行する場合も多いです。
なるほど。
料金の目安は、
となり、1期 + 2期の場合は合わせて成人矯正単体と同じ値段に設定している医院が多いです。
結局おなじ値段になるのであれば、2期治療から始めれば良いのでしょうか?
いえ、そうとは限りません。
値段は同じでも、1期矯正から始めたほうが土台がしっかり作れます。
土台ですか。
はい、例えば1期治療から始めることで抜歯をしないで済んだというケースもあります。
このように、1期治療から始めると負担が少ない状態で2期矯正を実施できるというメリットがあります。
※ 1期治療から始めれば必ず抜歯が不要というわけではなく、負担が軽減されるということです。
普段、診療をしていて患者様が一番悩まれるポイントは治療費が多いと感じます。
矯正治療は、価格だけ見ると高く感じるかもしれません。
ただ整った歯並びは24時間365日使えるものであり、健康面、美容面、人からの第一印象など様々なところでプラスに働いてくれます。そのような事を考えると所謂コストパフォーマンスは良いのではないかと思います。実際その価値に気づいて矯正治療をされる方は年々増えています。
また、マウスピース矯正の普及に伴い、記事にもあったトータルフィー制の矯正を行う医院さんが増えているのも注目ですね。今までは通院するごとに費用がかかり、思っていたよりもお金がかかってしまった!という事が多くありましたが、トータルでの費用が分かっていればどのようにお金を工面するか予めしっかり作戦を立てられるので安心ですね。